SQLについて
SQLとは?
表(テーブル)に格納されたデータの検索や更新(追加・変更・削除)を行う言語のことでANSI(アメリカ規格協会)やISO(国際標準化機構)といった団体により標準規格が定められておりOracleでは標準規格に準拠したSQLが使用できます。
SQLの分類
SQLは大きく分けて下記5つに分類できます。
(1)データ検索
表のデータを検索するときに使用するコマンド
SELECT : 表への問合せ(検索)
(2)データ操作言語(DML:Data Manipulation Language)
表のデータを追加・更新・削除するときに使用するタイプのコマンド
INSERT : 表の行の追加(挿入)
UPDATE : 表にある値の更新
DELETE : 表にある行の削除
MERGE : 他表にある行のマージ
(3)データ定義言語(DDL:Data Definition Language)
表の作成・変更・削除するときに使用するタイプのコマンド。暗黙のコミットを含んでおり、DDLコマンドを実行するとそのDDLコマンドだけでなくその前に保留中だったデータ操作も確定(コミット)され、DDLコマンドの後ろにある最初のDMLコマンドからトランザクションが開始される 。
CREATE : オブジェクトの作成
DROP : オブジェクトの削除
ALTER : オブジェクトの定義変更
RENAME : オブジェクトの改名
TRUNCATE: 表にある全行を削除(表内の全行を削除するだけで表自体は削除しない。表自体を削除するのはDROP)
COMMENT : オブジェクトへのコメント登録
(4)トランザクション制御
トランザクション制御とは1つでも正常に終了しない処理があってはいけない一連の処理のかたまりのことでRDBMSではトランザクション単位でデータ操作を確定したり取り消ししたりすることが可能です。
COMMIT : トランザクションの確定処理
ROLLBACK : トランザクションの取り消し
SAVEPOINT: セーブポイントの設定。セーブポイントを設定するとどこまで遡って取り消すかROLLBACKコマンドで指定が可能になる。
(5)データ制御言語(DCL:Data Contorol Language)
データベースの利用者に応じて実行できるコマンドを決めることができる(権限の付与) 。暗黙のコミットを含んでおり、DCLコマンドを実行するとそのDCLコマンドだけでなくその前に保留中だったデータ操作も確定(コミット)され、DCLコマンドの後ろにある最初のDMLコマンドからトランザクションが開始される。
GRANT : 権限の付与
REVOKE : 権限の取り消し
※参考文献
オラクルマスター教科書 Bronze Oracle Database 12c SQL基礎
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- 作者: 株式会社システム・テクノロジー・アイ,林優子
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